人材不足が慢性的になってきた昨今、良い人材を獲得することがお店や企業の成長につながると、言われるようになってきました。積極的に働いてくれる人材ならとても助かりますし、企業の発展において様々なアイデアも出してくれます。
そのような人材であれば、お客様と接する際にも笑顔で印象の良い対応をとってくれることでしょう。
しかし、人手不足の理由が先行してしまい、どんな人でも採用をしていると、とりあえず採用した人材によって、下記のような課題が起こっています。これが現実です。
- 採用したものの一から十まで言わないと何もできない。
- 無断欠勤や休み時間を守らないなど勤務態度が悪い。
- お客様に対して愛想がなく、お店や会社の印象を悪くしてしまう。
- 積極的に学ぼうとせず、意欲が感じられない。
- 残業問題やハラスメントに、必要以上に口うるさい。
このような課題は、解決にとても時間と労力を必要とし、場合によっては、この人を採用しなければよかったと思えるほど、疲れてしまうケースもあります。
ですから、良い人材が求人によって集まってくれることがとても大事になってきます。
では、良い人材が求人で集まる方法について紹介していきます。
目次
1.求人で集まる方法は人材戦略の大切さを知ること
良い人材を採用できると、お店や企業にとってどのような良い影響があるかをとらえておきましょう。
- 良い人材は機転がきくため、雇う側(上司)にとっても一緒に仕事がしやすくお互いのポジションで協力し合える。
- お客様にも丁寧な対応ができ、お店や会社の印象も良くなる。
- 会社の雰囲気が良くなり活性化される。
- 社内に良い影響をもたらしてくれるため、古い社員達もつられて良くなってくる。
- 仕事に意欲的なため、わずかなことでもアイデアを出して改善しようとしてくれる気持ちを表現してくれる。
- 会社や上司にも都合があることも理解してくれる。
- 直接的売上だけでなく、他の社員やお客様を巻き込んだ間接的売上にも貢献してくれる。
- 責任感と能力を発揮してくれ、新しいお店の出店を任せられる人材に育ってくれる。
このように数字では計ることのできないことへも会社への貢献をしてくれます。良い人材が集まれば、みんながラクに楽しく仕事していけることにつながってきます。しかし、事業主にとって求人のタイミングでココまで考えている人はとても少ないのが現状です。
ですから、良い人材を集めることが競争力アップにつながることを知っているお店や企業は、求人を「人事戦略」の一つとしてエネルギーを注いでいます。
今一度、求人で集まる方法の中に、良い人材を獲得する人材戦略という考え方を取り入れることをオススメします。
2.人事戦略を活かすには求人ターゲットの明確化(採用予審)
求人ターゲットの明確化とは、採用したい人物像を具体的に考えてみるということです。求人広告を出す手続きを担当される方は、企業であれば総務部や人事部といった内勤の方が多く、店舗などでは店長やスタッフさんが求人情報(求人票)の書き込みを行われるケースが多いと思います。
そこで参考にしていただきたいのがターゲットの明確化です。内勤をされている方はあまり触れる機会が少ないと思いますが、外勤=営業をされる方などは商品を売る相手を具体化して営業活動をしています。ターゲットを具体化することで、ターゲットがいそうな場所でチラシを配ったり、ターゲットが悩みの解決手段としてインターネットを検索した見えるところに広告を掲載したり、とターゲットの行動や心理に合わせて網を張ります。実は求人も同じことが言えるのです。
たとえば、お花屋さんを運営しており、採用したい人を具体的に想像してみますと「お花が大好きな20代前半の女性」に応募してもらいたいとします。
求人票の記載方法は「花販売スタッフ募集」とするよりも「お客様と花言葉を語れるスタッフ募集」のように求人ターゲットの目に留まる文言に変えることができます。お客様と花言葉を語るわけですから、接客に向かない人はこの言葉で受け付けていませんし、花言葉を語れるぐらいの花好きであれば仕事もやりやすいですし、大半は女性だと想定できます。そして、この言葉に「一緒に成長していきませんか?」などの言葉を添えると若年層が応募してきます。
求人ターゲットを明確化することによって、ターゲットが好奇心を持つ求人情報に変えていくと変化が出てきます。求人にもライバルがいますが、人事戦略的な考えが無いところが多いので、このような工夫をするだけでも集まる人材の質が異なってきます。
補足
平良総合事務所では、応募者の採用予審のサポートも行っております。応募者の能力適性や、上司とのマッチアップ分析などを用いて採否の参考材料をご提供しております。すでにご活用いただいております企業様も多くございますので、まずは気軽にお問い合わせくださいませ。
3.各種求人の方法(求人媒体)
まずは、意外とご存知ない方も多いため求人広告の媒体として利用できるものをピックアップします。
(A)ハローワーク
(B)新聞・折込チラシ
(C)インターネット求人広告
(D)人材派遣会社
(E)学校の就職課を利用
では、それぞれについて説明します。
(A)ハローワーク
今、ハローワークは人事戦略をとっているお店や企業がコソッと活用しているNo.1の求人媒体です。過去に一度、インターネットの求人広告が一世風靡し、その時代にインターネットに乗り遅れていたのがハローワークでした。
しかし、今やハローワークは注目のインディードなどにも情報が掲載されるなど、インターネット上での露出が爆発的に増えました。実は、古い考えの人は「ハローワークはもう古い!」と思って利用しようともしていません。
ですが、前述のようにインターネット上で多くの露出ができるようになったハローワークはとても魅力的な求人媒体へと代わりました。
しかも、インターネット求人広告の大多数は広告掲載が有料なのに、ハローワークは無料ですから。
後述の無料の求人媒体をバカにできないオススメ活用法も合わせてご覧ください。
(B)新聞・折込チラシ
新聞・折込チラシはとても厳しい時代となりました。新聞を契約している世帯が減少をたどっているためです。その中でもターゲットを絞り込んだ場合には活用の方法が見いだせてきます。たとえば、今でもインターネットとは縁の程遠い高齢者などは、新聞や折込チラシは情報収集の中心となっていますので、ターゲットとして有効な場合には良き媒体となります。
(C)インターネット求人広告
今ではごく一般的な求人媒体として当たり前のように利用されるようになりました。ほぼ全てが有料となっていますが、インディードは6ヶ月無料というプランもあります。(登録方法などは当事務所のセミナーでもお伝えしています。)
どの媒体を使われるかは、これも人事戦略の「求人ターゲット」にもどるととても良い判断ができるようになります。たとえば、求人ターゲットが若年層の場合には、スマートフォンに強い求人媒体を選ぶと露出(目につく機会)が圧倒的に増えます。逆に、コンピューター関連のエンジニアなどを採用したい場合にはパソコンに強い求人媒体を選ぶと相性が良いでしょう。このようにして採用ターゲットを明確にしておくと、そのターゲットのライフスタイルに合わせて効果的な募集活動ができるようになってきます。
(D)人材派遣会社
現在では紹介予定派遣と言われる人材派遣の方法があります。この制度がスタートしてからもう年数が経ちますのでご存知な方も多いかも知れませんが、制度の内容としては6ヶ月や1年間は派遣として勤務し、その後に正社員として採用したければ年収の30%程度を事業主が人材派遣会社に支払って正社員採用に至るという内容です。
正社員採用時の年収30%の支払いが大きな負担となると考える企業もあれば、じっくりとその人材の仕事ぶりや相性を見てから採用できるといったリスク回避から見たときに30%ならばコストをかけて許せる範囲だと考える企業も少なくはありません。これも一つの求人方法となります。
(E)学校の就職課を利用
大学や高校、そして専門学校などの就職課を利用することもできます。学校側にとっても求人を出していただけることはとてもありがたいことなので、就職課へ連絡を取るととても気持ち良く対応していただけます。現在ではインターンシップという学生時代からアルバイトとして雇用し、卒業したら正社員になるとったケースも少なくありません。インターンシップを利用しますと、正社員になる前にあらかじめ仕事を覚えてもらうこともできますし、社内の人間関係もあらかじめ整えていけます。そして、事業主にとってはインターンシップの間に人件費を低く抑えられるというメリットを活用している企業もあります。
4.無料の求人媒体をバカにできないオススメ活用法
ここまでで求人を集める方法について解説をしてまいりましたが、今、多くの場面で求人に成功しているケースがハローワークを利用したものです。
前述のとおり、ハローワークの求人情報はインターネットでの露出が多くなり、そして無料なのが事業主にとって助かります。
露出が増えますと多くの人の目にふれていきます。そして無料なわけですから、そこで良い人材を獲得できる企業は、どんどんと企業が活性化し、事業が大きくなっていくわけです。
しかし、すでにハローワークに求人募集を出したのだけれども、まったく人が集まらないという経験をされた方もいらっしゃると思います。
当事務所では、そういった求人情報を分析し、良い人材が集まる求人広告とそうでない広告の違いに気づき、今ではご縁のあったお店様や企業様にそのノウハウをご提供しております。今流行りのインディードの登録方法も合わせてお伝えしています。
↓詳しくは下記をご覧ください↓